RPAの費用対効果はどう算出する? RPAにおける投資対効果(ROI)の考え方をご紹介

ご質問
  • RPAツール導入による業務自動化を検討しています。投資対効果はどのように考えればよいですか?

回答
  • 時間の削減、これまで以上のアウトプット増加、より付加価値の高い業務への取り組みなど、定量・定性両側面から総合的に判断しましょう。

自動化の投資対効果(ROI)とは何か?

ビジネスの投資判断において、投資対効果(ROI)の算出は欠かせません。ROIは投資に対してどのくらい利益を生み出せたかという考え方であり、「利益金額÷投資金額×100」という計算式で求めます。

では、RPAツール導入に対するROIとは何を指すのでしょうか?

まず、投資にあたるものとしては、

  • RPAツール導入にかかる初期費用
  • RPAツールの利用料金
  • RPAツール運用にかかる工数・人件費

といったものが挙げられるでしょう。

次に、RPA導入に対して得られる「利益」とは何でしょうか?

「利益=売上−原価」なので、RPA導入後に売上が増えるか原価が減るか、あるいはその両方のあわせ技か、ということになりそうです。

RPA導入でROIを向上させるために大切な視点

ここからは、実際にRPAを導入するにあたって、ROIを最大限に向上させるために注意すべきポイントをご紹介していきます。

RPA導入の目的は時間削減ではない

RPA導入によって得られる成果は、

  • 時間削減=人の代わりにロボットが仕事をする
  • 付加価値の向上=削減できた時間で人が創造的な活動をする

だといえます。

「RPA導入によって○○時間削減」といった話をよく見聞きしますが、それは一側面に過ぎません。あくまでもRPA活用の目的は生産性向上です。

そして、ROIを向上させるにあたって、

  • アウトプットの量が同じなら、これまでよりも少ない時間で生み出せるようになる。または、これまでと同じ時間をかけて、アウトプットの量を増やせるようになる。
  • アウトプットの品質が同じなら、これまでよりも少ない時間で生み出せるようになる。または、これまでと同じ時間をかけて、アウトプットの品質を上げられるようになる。

これらの視点を組み合わせたり掛け合わせたりすることを意識してみてください。

RPA導入の先に見据えるべきもの

RPAツールによる生産性向上に取り組む際、はじめの一歩は「既存業務の置き換え」です。

これまで人が行っていた繰り返し業務をRPAにバトンタッチすることで、人がその作業にあてていた時間が削減できます。例えば、1人が毎月10時間その業務をしていたところを完全に置き換えることができた場合、削減時間は10時間です。

しかし、既存業務をロボットへ置き換えることの効果はそれだけではありません。単純な置き換えだけでも、実はアウトプット量を大きく増やせる可能性があります。

人間なら毎月10時間しかできなかった業務を、RPAツールなら24時間×30日間=720時間、つまり同じ繰り返し業務でも人間の72倍のアウトプットを生み出し続けることが可能かもしれません。

さらに考えを進めると、「人からロボットへの置き換え」が最終ゴールではありません。削減した時間を使って、業務プロセスそのものの見直しや抜本的な品質改善などへ取り組むことができれば、どうでしょう。ロボットが使える前提で業務のすべてを見直すことができれば…その効果は想像しただけでもワクワクするほど大きなものになりそうです。こうした付加価値が高く創造性の高い仕事こそ、人が本来やるべき仕事ではないでしょうか。

定性的な効果も見逃せない

これまで見てきたように、削減時間をベースとした定量的な効果は大きく期待できそうです。しかし、RPAツールの導入にはもうひとつ見逃せない重要な効果があります。それは精神的負担の軽減です。

例えば、与信業務などでは金額の転記ミスなど、ちょっとした作業の間違いがのちのちの致命的な影響に繋がりかねません。必要な手順の抜け漏れによる手戻りリスクも常につきまといますので、人手による定型業務はそうしたプレッシャーと常に向き合うことを担当者に対して強いてしまいます。

RPAツールの導入によって精神的重圧の大きい業務から人を開放できれば、やる気の向上、前向きなアイデアの創出、ひいては離職率の低下などといったポジティブな効果も期待できます。

また、一連の業務を自動化しておくことによってうっかり必要な業務を忘れてしまうといったこともなくなるので、ガバナンス向上にも一役買ってくれます。

こうした定性的な効果は金銭的価値には換算しにくいものですが、働き方を見直すためには見逃せない視点です。

自動化ROIは定量評価と定性評価、大きな視点で捉えましょう

ここまで見てきたように、RPAツール導入による投資対効果(ROI)を算出するためには、

定量評価
  • 人が定型業務を行っていた分の時間削減
  • 自動化することによるアウトプットの増加
  • 業務プロセスを最適化することによる品質向上
定性評価
  • 精神的重圧からの開放による労働環境の改善
  • うっかりミス抑止によるガバナンスの向上

これらの点を勘案し、定量・定性の両面から総合的に評価するのがよいでしょう。


クラウド型RPAなら「Robotic Crowd」

Robotic Crowdの製品紹介資料を無料でダウンロードいただけます。
クラウド型RPAの特徴やRobotic Crowdの強み、ご活用事例などをご紹介しています。